夏の日の思い出〜解禁にあたり… 投稿者:おかもっちゃん 投稿日:2021/06/03(Thu) 13:42 No.9114
今から40余年ほど前の話です。 私が鮎釣りを覚え、千曲川更埴地区に通い始めた頃、職場の元先輩で鮎釣りが3度の飯より好きな方がおりました。 その方は、定年後、自分で炭窯を作り、そこで炭を焼いては愛車の日産バネットというバンにその炭を持てるだけ積んで、自給自足の一人旅を楽しんでいました。 コメももちろん自分で作ったコメをしこたま積み、野菜も塩づけに加工して携帯し、寝るときは車中泊ではなく、雨が降ってたって雑草のじゅうたんにブルーシートを二枚折にしてその中にもぐって眠り、愛飲酒は「鬼殺し」、一カ月ぐらい千曲川を放浪して、炭やコメが無くなると自宅に帰っていました。毎年、あまりに帰ってこないので家族が心配し、捜索願を出すかどうか交番に何回も相談にいったらしいという逸話の持ち主でもありました。
その方は、千曲川のほとりで、鍋にやっと入るほどの丸ごとの大きなキャベツを煮てて(嬬恋村のキャベツ畑からいただいてきたと言っていましたが、入手方法は合法かどうかわかりませんでしたが…)私が立ち寄ると嬉しそうに前歯が無くなった満面の笑みで「キャベツ食っていかねぇか」と、歓迎してくれました。 肝心の鮎釣りはさほど上手ではありませんでしたが、当時は琵琶湖産アユがたくさんいて、おとり鮎には事欠かない良き時代でした。
その方が、この世を卒業して早15年ぐらい経ちます。しかし、今でも夏になると、その方が千曲川の河川敷でキャンプ(野宿)して釣りをしているような錯覚にとらわれることがあります。
比較的時間が緩やかな時代のお話でした。
車中泊・ソーラーパネル・冷蔵庫などのワードが躍る今日この頃、ふと、そんな時代を懐かしく思う初老の私でした。
加藤隊長の書き込みが入ったので、一応Resです。
|