激流隊上野総帥 2008 in 千曲川 
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7月20日、千曲川上田地区
総帥は、無造作におとり鮎をつけると、流れをものともせずに肩で押しのけるかのように流心に向かって行く!

        
胸まで立ち込み、流れの中にオトリを落ち着かせて探る。

       
そこに野鮎がいないとみるや、素早く移動する。この見切りが肝心なのだ。

         
と、次の瞬間、竿がはじかれたように弧を描いた!
千曲の強い水圧がオトリと野鮎を下流へとずり込もうとするが、上野総帥の竿が45度の角度をキープしながら満月に絞り込まれようとする瞬間、急に竿の弾性がもどり野鮎が宙を切って舞う!
と、すかさず総帥の左手が伸びて、野鮎は激流ダモの中に入っていた。

おそらく何百回と繰りかえされた一連の動作だろう。野鮎を掛けてから取り込むまでの動作に無駄やスキは見えず、それも不安定な足場で胸まで浸かって急流にもまれながらの取り込みとはとても思えない。

  

掛かってきたのは23cmぐらいの良型鮎だ。体高が厚い。

        
この荒瀬の中に大物が潜んでいる。
上野総帥は一見荒らっぽいようなそぶりを見せながらも竿先に神経を集中させて慎重にオトリを引く。


また掛けて、ぶち抜く!
激流のなかでの野鮎とのやりとりは、見ている側まで手に汗をにぎるような感動を呼ぶ。
そこには小河川で細糸立て竿の鮎釣り師には味わえない男の世界が広がっているのだ!
 

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