九頭竜紀行2024…激流隊事務局

 

「おかもっちゃん、どこにいるの?」

九頭竜の荒波と格闘しながら、釣りを楽しんでいる私のケイタイが、けたたましい受信音を発した。竿を片手に持ち、応答すると、発信音の主は上野総帥でした。

聞けば広島からの帰りで北陸道を走っているとのこと。

「おかもっちゃんがいるんだら福井で下りるよ」「いや総帥、わざわざ降りていただくのは恐縮ですよ」そんなやりとりがあったが、総帥は私に気を使っているのか、取ってつけたように「ほかに用事があるから大丈夫!」と、、、何処までも気配りのひとである。

暫くすると着いたコールあり。

私はというと、普段にも増して神がかりというか、珍しく釣れていたので釣りは満足で終了。総帥からのラブコールに応じて竿をたたみ、約束した集合場所の道の駅に向かったのでありました。

泉質が自慢の勝山の日帰り温泉「水芭蕉の湯」で初老の男二人、まったりと湯船につかって四方山話に興じるかとおもうが、そこは上野総帥。
相変わらずの汗かきで、温泉に浸かるより水風呂がお似合いです。

その後は、夜の道の駅の片隅で恐竜のモニュメントを見ながら釣りの話で盛り上がり、尽きることはありませんでした。


早朝になり、私は眠い目をこすりながら、道の駅の隣にあるコンビニにモーニングコーヒーを買いに行った帰り道の駐車場。よく見るとジムニーの背面タイヤカバーにプリントしてあるのは鮎の泳ぐ姿と見慣れた激流隊の仲間を表す「激」の文字。よく見ると関西激流隊のステッカーを確認。これは間違いなく我が激流隊の同士です。

  


車のそばにいた男性に「激流隊の方ですか?すぐ先に泊まっているのは上野総帥のくるまですよ。良かったらこちらに来ませんか?」とお誘いしたら、「生の上野総帥とお話しするのは恐れ多いですが、せっかくのお誘いなのでと、お友達と一緒に来てくださいました。

(早く会わないと生でなくなるよ!など、言うことは口が裂けても言えません・笑)(;^ω^)

お名前をお聞きしたら、関西激流隊の北浦隊長とそのお友達の杉山さん。

上野総帥も、しっかり打ち解けて激流足袋や激流舟、激流ベルトなど鮎グッツの話題で盛り上がりました。

   

どこに行っても誰かしら仲間がいる。これは激流隊の強みですね。

 

そんな楽しい時間のなかで、上野総帥が一押しの旅館があるとのことで朝食も私と総帥の二人分、予約を入れておいたので行こうと、連れていかれたのが「つむろや旅館」さん。(tel 0776-63-2074)美人で有名な女将がいるとのこと。

半分楽しみに着いてみると、まさしく噂道理の美人女将で超気さくな小原さんを紹介してくださいました。

上野総帥はというと、相変わらずのトークの連発!世にいうセクハラなどおかもいなし!

笑いや苦笑を誘う軽快なトークに、同席していた群馬出身の某田島名人の表情もゆるみ勝ちでした。

食事が終わり、名残惜しさに上野総帥と小原女将さんのツーショットを撮らせていただきました。

上野総帥が、私と小原女将さんのツーショットも私のケイタイで撮っていただいたわけですが、残念ながら写っていませんでした。

これって作為???

つむろや旅館さんは、女将さんの人柄で雰囲気が最高に良く、日本を代表する釣り師が集まる理由が良く分かりました。

また、つむろや旅館には数十年前に発刊された「九頭竜川」という九頭竜川を題材とした女釣り師が活躍する書籍も置いてありました。

私もその本の初版を持っていますが、実在した九頭竜の女性釣り師を題材とした小説です。鮎シーズンのオフに読んで、九頭竜に想いを馳せるのも一興だと思いますのでお勧めします。

 

釣りはその行為だけを楽しむだけでなくその周囲の人たちの輪をつなげる貴重なツールです。

釣り場で同行の士と出会ったら、会釈を交わし、楽しい雰囲気で楽しみましょうよ!

今回もたくさんの方と出会い、それぞれの方に一期一会の言葉を感じ、そんなことを再確認させてくれた総帥との旅?でした。

2024年9月、鮎釣りも終盤にかかってきました。皆さん、楽しい思い出を作りましょう!

 

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