2013年を省みて

年明け2月6日…釣友高橋完治さんが喉頭癌で亡くなりました。
激流隊の主要メンバーであり私の片腕で、この10年あまり北は秋田の米代川や最上川、北陸は~通川や九頭竜川、南は紀州、熊野川から九州の球磨川まで…思い出します…。
 また釣友の、栃木の高橋氏・長山氏、埼玉の桜木氏たちも逝ってしまいました。…今頃は天の川で仲良く釣りをしていることでしょう。

皆、お酒とタバコなど飲みすぎでした。後に残された者は淋しいものですね。みんな、身体に注意しましょうネ!

 今年は台風も多く、暑い夏でした。激流隊の仲間達も北から南まで鮎が釣れる川を求めて苦労したようですね。
私も九州の球磨川の解禁から始まり、鬼怒川、千曲川、北山川と竿を出してみましたが、鮎はいません…いや、私には釣れませんでした。
  「残るは球磨川しかないか!」ということで、九州球磨川まで合計七回の釣行となりました。合計すると14日間は関東九州間の高速道路上に居たことになります。
 今年の3月に納車された我が愛車のキャラバンも、秋には4万キロの上になりました。
我ながら、「いやぁ、よく走ったなぁ」と頑張った自分を褒めてあげたくなりました。が、その割には釣果は伸びず、参りました。
 球磨川に通い、定宿?の中川原公園に永くいると、いろいろの人たちとの出会いがありました。地元の名人たちとの交流も深まりました。

球磨川激流隊も出来、中川原公園には激流隊のステッカーを貼った車が多くなりました。公園を管理する人吉市役所の公園課の方達にも良くしていただきました。ありがたいことです。
 人吉市は良いところです。町の裏はすぐに球磨川で、近くの温泉は掛け流し、そしてなんと200円で入れます。鮎は大きいし引きも強い。釣り人が少ないのでのんびりと釣れます。
こんな良いところでたくさんの鮎が居るのに、それでも地元の名人達に言わせると「今年は鮎が少ない」そうです。
 お盆には公園で花火大会があるとのことで、川辺川吊り橋上流にテントを張り、8月10日より川辺にて関西激流隊の名人達を待ちました。
 

 8月11日午後1時過ぎ、北山氏と大阪の西口夫妻が到着しました。一休み後、ベースキャンプ作りが始まりました。タープの他にテントを張り、あまりの大きさに「何を入れるの?」と聞いたら食料とビールだそうです。その言葉を裏付けるかのように3人は、よく飲み、そしてそのビールがエネルギー源かのように、川でも釣るわ釣るわ、さすが関西激流隊!
 

 8月12日、西口氏と二又の瀬の瀬に入るが、2つ3つしか出ない。竿食の瀬に移動してもポツポツ…。3人で「参ったね!」と降参状態でした。
 

 8月13日、関東激流隊の斉藤氏が到着。昼から合流し、下流の鉄橋下に入りポツポツと10尾ほど。
お盆に入り、釣り人も多くなったが、依然としてあまり釣れない。 
 

 8月15日、南佐古に西口氏と入川。そこで群馬から来たという老夫婦に出会った。聞けば娘さんが近くに嫁いで来てるという。旦那さんが釣っている間、奥さんはパラソルの下で待っている。「仲の良い夫婦なんだな」と自然に笑顔がこぼれる。昼過ぎ、奥さんに「旦那さんは釣れましたか?」と聞くと、奥さんは涙声で「釣れないでいたら、お宅のお友達のあの方がうちの人にオトリをくれたのよ」ってすごく感激していました。
 西口氏に聞いたら、「そうなんだよ、奥さんに泣かれちゃった。オトリ二匹であんなに喜んでもらえたのは初めてだ!」と面食らっていました。強面の西口氏もなかなかやるな、さすが?関西激流隊。
 
お盆休みも15日、今日は人吉の花火で中川原公園は見物客で一杯状態。鮎もお盆休みで釣れず関西激流隊も引き上げるとのこと、彼らはフェリーで、私はハイウェイ。また来るぞ、球磨川!…早く帰ろう…。

8月25日、一日千秋の思いで待った10日間。土用隠れも終わったろうかと、埼玉を出てまた人吉、球磨川向けに出発です。恋人に会うかのごとく、惚れて通えば千里も一里とばかりに走りに走り、26日の昼前に球磨川着。
すると、どういうことでしょう。目の前に広がる球磨川は増水して、一面がまっ茶色!
関東激流隊の石野氏と斉藤氏は、実は前日に球磨川着。人吉まで来て増水している情報が入ると、彼らは迷うことなく熊本城見物へ。私は彼らが見物から帰ってくる前にオトリを取ってやろうと地元の丸山水産でオトリ鮎を買い、鉄橋下に入川する。水は高く濁りもすごいがなんとか5尾ばかりかかる。こりゃ何とかなるかなと釣っていると、近くの釣り人が近づいて来て、二人に取っておいた釣り場所がなくなってしまいました。
 とその頃、「上野さ〜ん!」と着替えもしないで戻ってきた二人。その後、3人で本流上流の橋の下で4尾ほど掛け、明日のオトリを何とかゲット。水は相変わらず高く、濁りもきつい。

8月27日、今日も増水中で釣りにならず。

8月28日、なんとか釣りになりそうということで、トヨタ前に入川。 若干、水量も引いたかに見えたがきつい。瀬の真ん中に立ち込み踏ん張るも釣果は20尾ほど。関東激流隊の石野氏も頑張り結構釣っていた。斉藤氏、東京に向け帰路につく。

8月29日、石野氏と公園上の瀬に入る。相変わらず水は高いがようやく釣れるようになって来た。そんな中、石野氏、尺鮎を釣り上げる。じっくり見るがやはり尺鮎はデカイ!釣り上げた石野氏はというと、幼少の頃から鮎釣りを始め、今まで関東、東北、北陸の各河川で修行を積んできて、今年は一大決心をしての九州までの遠征の末、本日、今、やっと尺鮎にたどり着くまでの道のりが頭をよぎったのか、万感の思いを漂わせ、恍惚の表情で自身で釣り上げた巨大鮎に見入っていました。…と、周囲としてはそのぐらいのリアクションがほしかったのですが、いつものようににこっと笑い、穏やかな表情の石野氏でした。おめでとう!!!
 

8月30日、またもや台風の影響で雨が降り出してきました。石野氏、関東に向けて帰省。
 

8月31日、川の水量が増えてきた、釣りにならず。千葉の阿久津氏と川を見て終わり。
 

9月1日、朝起きて川を見ると2mぐらいの増水になって来た。こりゃだめだ。あきらめて撤収。阿久津氏と人吉を後にする。

9月9日、今日は良い天気になりました。関西激流隊の中林君から連絡有り、球磨川に着いたとのこと。早速私も支度をして埼玉の家を出る。
 大津より京慈PB通り山崎ジャンクションで名神高速に乗り間違えてしまった。今年、これで7回目の九州釣行だというのに、バカみたいと苦笑する。少し分かりづらい場所なので皆さんも注意してね。

9月10日、昼前に人吉に着く。川を見るとまだ水が高い。支流の川辺川に入るが釣れない。先日の増水でアカが飛んでいて、白川状態でアカの付きが悪い。午後3時頃、関東激流隊根岸氏到着。遠くまでお疲れさん!
その後、川辺川、球磨川合流ポイントの上流に架かっている橋の下に入る。橋の上からは根岸氏見物しているなか、なんとか一尾掛かる。夕方、関東激流隊の上原氏、風間氏、埼玉よりキャンピングカーで登場!

9月12日、根岸氏、中林氏、上原氏、風間氏、せっかく球磨川に来たのに水が高くあまり釣れない。かさやま氏の案内で何とか形を見た程度でした…。

9月13日、地元の名人の東さんにオトリをもらって、東さんが釣れたポイントに「夕方迎えに来るから、お昼はそこのコンビニで買ってね。」と、上原氏と風間氏を降ろしました。
そして私たち(根岸氏、中林氏)は、水の高いなか、3人で川を切り、いくさの瀬に入ります。本流の鮎の引きの強さに根岸氏も中林氏も驚き、取り込みに苦労しましたが、あの引きを体験すると、まさに「はまってしまう!」とは皆さんの弁です。

9月14日、初めて球磨川に来た根岸氏、上原氏、風間氏、中林氏との会話の中で「なんだか一番悪いときに球磨川に来てしまったなぁ。あの出水で鮎が下がったみたいで釣れないね、おまけに台風18号が近づいてきたみたいだね」。根岸氏、途中に用事があり、一足早く帰路に着く。気をつけて帰ってね!

9月15日、台風18号、本州に上陸か?、釣りをあきらめて上原氏、風間氏、中林氏も帰っていった。あとで聞いた話だが、台風で高速道路が通行止めとなり、一足先に帰った根岸氏はセーフだったが、他の3人は足止めをくらってしまったとか、やっとの思いで家に着いたそうです。

9月16日、台風のため増水と濁流で釣りにならず。
 

9月17日、川の状態も少し回復したので入川する。昼まで14尾釣り、納竿。球磨川で釣った最後の鮎を人吉で知り合った酒井君一家にプレゼントする。また、今回、鮎寿司や鮎の刺身などをごちそうになったり、いろいろと大変お世話になった地元の名人、高木氏に激流舟をお礼に差し上げる。
これで2013年の球磨川の鮎釣りも終わりました。来年も来るぞ!球磨川の皆さん。一杯お世話になりました、ありがとう!!


10月18日、九州人吉の高木氏より尺鮎や雌鮎、そして鮎のうるか、しらこ、たまごがたくさん届く。少しづつですが皆さんにお裾分けして美味しくいただきました。珍味にみんな大感激!「美味しい!」の声の連発でした。ゴチソーサマ。マタ、ヨロシク!!

11月9日
紀州激流隊の石垣氏と北山川に行く。この日はいつになく暖かな日でした。お昼過ぎに始めて3時過ぎまで竿一本を交代で使い、石垣氏と森氏が15尾釣りました。私は見物に回り見ていました。 その夜、皆さんから焼き肉をゴチになりました。

11月14日、山梨にお住まいの芸術家のクマさん宅にお邪魔しました。クマさんは、岡山のかせやまさんと昔から交流があり、その、かせやまさんから私に「寿司屋の友人とこれから山梨のクマさん宅で寿司パーティをするよ。九州の森山さんも仕事で東京に来ているから、森山さんと隊長、二人で来なよ!」
てな訳で、楽しい時間と美味しいお寿司をおなかいっぱいいただきました。ごちそうさまです!

 

   


11月15日、三平クラブの原田さんの仲間が経営するお店が大森駅前にあります。
そのお店「居酒屋万作」で釣りキチ三平の作者矢口高雄先生と会えることになりました。
かせやまさんが原田さんに「矢口先生にお会いしたい!」とお願いしたそうです。「隊長も来なよ!」とのことで友人とお邪魔しました。
原田さん、かせやまさん、出会いの場を創ってくれてありがとう!


    

 

  


12月に入り寒さを感じるようになってきました。
 「年末の恒例、餅つきをやろう!」ということになりました。
上原氏が鹿肉を焼いて坂本氏がもつ焼き、根岸氏はモツ煮、加藤氏がおでん、谷口氏焼き芋で小林氏は餅米18kgの差し入れです。そして石野氏と私は蕎麦打ちです。
球磨川で友人となった森山さんと千葉の阿久津さんも参加して楽しい一日となりました。

12月15日、故高橋完治さんの同僚の渓流仲間の9名で越後荒川に鮭釣りに行きました。川に向かう道中、関越トンネルの手前から雪となり、「こりゃ参ったことになったなぁ」と思いながらの参戦でした。宿泊は瀬波温泉でしたが、今時分の新潟荒川は「寒い」の一言に尽きました。
12月16日、朝5時10分にホテルを出て、ゴルフ場のクラブハウスにある漁協に5時30分に着きました。外は真っ暗なうえに風がビュービュー吹き、アラレ混じりの雨に体温は奪われ、昨日に続いて「寒い!」。それでも35人ほどの釣り人が集まり、その3分の1が私たちの仲間でした。    

  

  

  

 


 仲間の一人、中野名人たちは先行して場所取りに向かいます。
7時、いよいよ鮭釣りの開始です。私は竿を出す気になれず見物に廻ります。寒さでみんなブルブルと震えてかわいそう!サポート役の私たちはバーナーセットを使い、缶コーヒーを温めて、少し早いが10時30分頃には昼食のカレーうどんを作りました。
結局9人で竿を出して1尾しか釣れず、残念でした。来年の鮭釣りは11月の半ばにしましょうよ。寒さと戦いながら参戦した皆さん、ご苦労様でした。



*最近、喪中ハガキが多くなってきました。仲間や親戚が少なくなって寂しくなってきています.皆さんも身体に気をつけて来シーズンも元気に川で会えるように…。
来シーズン、全国の激流でお会いしましょう!見かけたら声をかけてね!

  全国激流隊を始め、愛すべき友人の皆さん 良いお年を!!!!!!

全国激流隊総帥 上野 昇
                                             
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